キャッシュ・コンバージョン・レシオから見た食品小売業:ヤオコーのケース - 卸売業を深く知るためのサイト

キャッシュ・コンバージョン・レシオから見た食品小売業:ヤオコーのケース

最近、日経新聞ではしばしばキャッシュ・コンバージョン・サイクルという指標を用いる。

今年も1月17日、5月25日と記事になっている。

どういうわけか、比較対象はアップルとソニー、パナソニックだが。

さて、キャッシュ・コンバージョン・サイクルとは売上債権と在庫の回転日数から売掛債務の回転日数を引いたもの。
これが、アップルでは-20日だが、ソニー、パナソニックでは40日というもの。
つまり、ソニー、パナソニックでは、原料を仕入れて売上高として回収するまでに40日かかるが、アップルでは20日前に回収が終わっているというもの。

だから、キャッシュが豊富にあり、研究開発にふんだんに資金をつぎ込めるので、成長スピードが速いというもの。

さて、なぜかアップルとソニー、パナソニックの話しか、日経では出てこない。
実はこの指標は極めて重要であるので、この観点から卸売業の果たす役割や機能を眺めてみよう。

まず、ここではヤオコー(8279)を取り上げる。
下の表はヤオコーのキャッシュ・コンバージョン・サイクルを計算したものである。

20120530-1.jpg

何と-16.6日である。
つまり、アップル並みのキャッシュ・コンバージョン・レシオである。
この表のポイントは在庫回転日数が11.3日と短いこと。


これが卸売業の働きの結果である。
卸売業がいて在庫の回転率を高めているから、日々の経営でキャッシュが足らなくなることがないのである。

これが米国の食品スーパーでは20日とか回収にかかるため、さらに出店とかしようとすると資金が必要になる。





2012-05-30 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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