良いPB、悪いPB Part1 - 卸売業を深く知るためのサイト

良いPB、悪いPB Part1

小売業にとってプライベート・ブランド(PB)は重要な施策の一つである。ところが、小売業自体もそれを評価する外部の人々も、PBに関して議論すべき焦点がずれているように感じることが多い。

もちろん、成功しているところはわかっていて成功し、成功していないところはわかっていないということかもしれないが。

PBに関する一般的な議論は、消費者の価格志向に対応するため、小売業は低価格で販売できるPBを売るべしというものであろう。たとえば、こんな感じの論調になる。
http://www.dir.co.jp/souken/consulting/researcher/insite/121031.html

しかし、この議論には典型的な欠陥がある。

まず、第一の問題は最終的な目的がはっきりしない議論になっていることがある。第一義的には消費者の低価格志向に対応することであろう。しかし、それは少なくとも企業経営の目的ではないし、ましてやPBをより多く売ること自体が小売業にとっては目的であろうはずがない。

少なくとも小売業にとっての目的は、継続的な利益成長であることは論を待たない。これを外してしまったら、企業の繁栄のための議論は成り立たないのである。

さて、以上の前提の下で先の引用URLの文章から最大の欠陥を抽出してみよう。

***ここから***
PB戦略で先行しているイオンは「トップバリュー」の売上が今上半期に3163億円(前年比33%増、イオンリテールに占める売上構成比は6〜8月期には19.1%)となった。年度では7000億円を突破する見通しである。またセブン&アイホールディングスはPBの「セブンプレミアム」の商品数増加により今期4900億円の売上を計画している。
***ここまで***

何が問題かと言うと、イオンはPBを7,000億円売っているが、GMSとしてのイオンはこの20年間、利益成長していないということである。利益成長していない企業の例を堂々と持ってくることにいかなる説得力があろうか。

さらに言えば、十数年前、最もPBで脚光を浴びた企業はダイエーであった。そのダイエーがどうなったかは全く無視した議論である。

セブン&アイホールディングスを例として挙げることに問題はないが、イオンを持ってきたことで、PBというものを全く理解していないことを露呈してしまっているのである。

実は、イオン、ダイエーの例は悪いPBであり、セブン&アイは良いPBなのである。この違いは一体どこにあるのか?実はこれがPB議論の本質である。それに関しては次回に改めてお話しすることにしよう。

ところで、上の引用URLにはコスモス薬品(3349)のPBも例として挙げている。これも良いPBである。そのコスモス薬品のビジネスモデルはいまだかつてないビジネスモデルであり、日本の流通市場の特性を極めて有効に利用したかつてないモデルである。興味のある方はこちらからレポートがダウンロードできます。


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2012-11-03 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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