本日の日経記事「ドラッグ店、食品PB拡充」に対する疑問 - 卸売業を深く知るためのサイト

本日の日経記事「ドラッグ店、食品PB拡充」に対する疑問

1月5日付の日経紙に「ドラッグ店、食品PB拡充」という記事が掲載された。

当ブログではこれまで、小売業のPBには利益を増やす良いPBと利益に貢献しない悪いPBがあると解説してきた。しかし、メディアや分析者はそこを取り違えており、本質からはずれた議論をしている。

参照ブログ記事
良いPB、悪いPB Part1
http://orosi100.seesaa.net/article/300134005.html

良いPB、悪いPB Part2
http://orosi100.seesaa.net/article/300792237.html

今回の日経記事もやはりそこのところを理解していない記事ではないかと思われる。

記事の内容を要約する。

大手ドラッグストアは今後PBを強化する。マツモトキヨシは新たに健康食品などを加えて、PBを今後2年間で300種類に増やす。ツルハでは高齢者向けの冷凍食品などを投入する。これによって低価格を売り物にするスーパーから消費者を奪う。

というような論調である。

しかし、低価格PBで集客をするという考え方には疑問である。消費者が価値を認めているのはNBであり、それがいい手段かどうかは別にして、低価格のNB集客するのはわかる。しかし、PBで集客するとい考え方には納得できないものがある。つまり、PBでは簡単には集客できないのが常識である。

PBとはそもそも、ストアの集客力があるから、NBだけではなく、PBをおいてそれも買ってもらおうというものである。しかし、それができるのはストアブランドが確立されている場合である。

食品以外の業種では製造小売業という業態で、多くの企業でストアブランドというPBを確立して成功している企業はある。

例えば、ユニクロ、無印良品、しまむら、ニトリなどがその代表である。

しかし、NBが強い食品の世界で成功しているのは、それほど多くない。代表的にはセブン・イレブンのセブンプレミアムがあるが、それは食品小売業の勝ち組であるコンビニのしかもトップ企業であるがゆえの成功である。

つまり、PBはNBより安く売って儲けも取れるからPBという選択は、それだけでは負け組の道を突き進むだけである。店舗に集客力があり、店舗の商品、サービスに信頼感ができて初めてストアブランドとしてのPBが意味を持つのである。

そこをはき違えて、PBをやれば利益が増えるとか、PBで集客するとかいう発想は大きな間違いであると考える。小売業にとっては、まずはビジネスモデルを確立して、集客に成功してからPBとい段取りである。
それを間違えると、やがてはダイエー、イオンの二の舞になってしまうのではなかろうか。








2013-01-05 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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