大黒天物産(2791)の2015年5月期第3四半期決算 - 卸売業を深く知るためのサイト

大黒天物産(2791)の2015年5月期第3四半期決算

4月9日に大黒天物産(2791)が2015年5月期第3四半期決算を公表したのでその報告を行う。

2015年5月期第3四半期決算(3ヵ月)は7.7%増収、9.2%営業増益となった。まずまずの決算という評価になろうが、実際はやや拍子抜けの感がある。

同社の場合2011年5月期まで、2007年5月期の4.0%増益を除けば長期的に二けたの営業利益成長を遂げてきた。しかし、2012年5月期、2013年5月期とほぼ横ばいにとどまり、2014年5月期も8.1%営業増益となったとはいうものの、消費税増税前の仮需のプラスが寄与しており、なかなか回復しないという感じであった。

20150409-1.jpg

それに対して、今上期は期初3.5%増収、3.6%営業増益と堅めの見通しの中、消費税増税の反動減があってもおかしくない第1四半期に7.0%増収、17.5%営業増益とかつての高成長をほうふつとされる数字が出て、さらに第2四半期も7.6%増収、12.8%営業増益と第1四半期と遜色ない数字であった。その結果、上期は大幅な増額修正となった。

そこで、今回の回復の問題点も指摘しつつ、第2四半期の記事においてはPERも低水準であることから短期的に注目される可能性を指摘した。結果的にはこの3カ月間で株価は50%を超える上昇となり、PERも当時の18.8倍が、28.7倍と大幅な上昇となった。
http://orosi100.seesaa.net/article/412413645.html

株価が上昇した背景の一つには、当然、上期が大幅増額修正で、通期予想据え置きであるから、通期は増額修正だろうという観測があったと思われる。今第3四半期の数字は悪いわけではないが、第2四半期までの勢いが感じられないものである。前年度後半には多少消費税増税の影響も出始めていたと思われ、四半期ごとの数字にばらつきがあるが、2年前の決算期と比較した場合、営業利益は第1四半期が20.4%増益、第2四半期が26.6%増益に対して、第3四半期は2.5%増益と急失速しているのである。

通期決算から第3四半期までの累計を差し引くと前年同期比ベースで営業利益は15.3%営業減益でいいのであるが、前年度の第4四半期は2014年3-5月であり、消費税増益による仮需が大きく寄与した3月を含む。そのため、前年度の第4四半期は25.4%営業増益となっており、今期が減益でも全くおかしくはない。しかも、2年前比で見た場合、6.2%営業増益を達成しなければならず、決してバーは低くない。

そう考えると、第2四半期のポジティブサプライズで3ヵ月で株価が大きく上昇し、バリュエーションも高くなっており、当面の株価は軟調が予想されるのではなかろうか。

もっとも、同社の場合、月次も全店売上しか開示されず、実際はどのような施策がどのように作用してこのような業績となったかが読みにくい。また、今の相場は、株価の強い株が強い傾向があり、意外とぱっとしない業績でも株価があまり調整しないこともある。一方で、どう考えても買われすぎという中で、業績が思ったほどでもなく、株価が急落することもある。一例が、昨日決算発表があったコスモス薬品(3349)が大幅安を演じている。そういった意味では、同社株の株価動向には興味津々である。

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2015-04-10 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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