加藤産業(9869)の2015年9月期第3四半期決算報告 - 卸売業を深く知るためのサイト

加藤産業(9869)の2015年9月期第3四半期決算報告

8月11日に加藤産業(9869)が2015年9月期第3四半期決算を公表したので、それについて報告する。

2015年9月期第3四半期累計決算は19.6%増収、0.6%営業増益、3.1%経常増益、11.1%純利増益となった。第3四半期の3ヵ月で見ると、22.7%増収、0.6%営業減益であった。なお、売上高の伸びが高いのは関連会社を子会社としたことによるものである。

加工食品卸売業の業績はメーカーのコストアップで悪化し、メーカーの値上げで回復するパターンとなる。今回は2011年度まで順調に推移した業績が、アベノミクスのコストアップによって2013年度、2014年度と減益となった。しかし、今年に入ってからのメーカーの値上げによって、回復傾向が見え始めてきた。

20150813-1.jpg

同社の場合も第2四半期には5.8%営業増益と増益に転じたが、本来第2四半期は前年度に消費税増税の駆け込み需要があり、今期はその反動減から厳しく、実態はここまで良くはなかった。しかし、逆に第3四半期は前年度に消費税増税の反動減があり、その反動もあることから増益率が高まっておかしくなかった。

しかし、第3四半期の営業利益は0.6%減益にとどまった。これは今年度に連結子会社とした三陽物産の業績の季節性による影響が大きいため、若干ねじれて見えているに過ぎない。三陽物産はサントリー系の酒類卸であり、決算期が3カ月ずれている。つまり、同社の第2四半期には三陽物産の10-12月期が計上され、第3四半期には1-3月期が計上されている。

酒類卸の業績はお歳暮需要、忘年会需要がある10-12月のウエイトが高く、逆に1-3月は赤字となるのが普通である。三陽物産の正確な数値は開示されていないため、推測を踏まえてその点を修正してみると、第2四半期は1.0%の営業減益、第3四半期は16%ほどの営業増益ではなかったかと思われる。

このように見ると、メーカーの価格改定による加工食品卸売業の収益回復がある程度実感されるのではなかろうか。もっとも、本来であればそれぞれもう少し上目でもおかしくはなかったが、ユニーグループの取引再編の影響で、第2四半期の半ばからサンクス向けの売上が年換算で100億円ほど減少しており、それによる利益面のマイナスが若干足を引っ張っている。

以上を勘案すると、第4四半期には明確に業績回復が確認されることになろう。


なおより詳細はこちらからレポートが入手できる。(有料)
https://form.os7.biz/f/834d07b8/
レポート番号:20150813-9869

ブログでは、その他企業の決算速報や関連記事の紹介を行っています。興味のある方は下の株式関連記事目次をご覧ください。
株式関連記事目次


その他サービス業 ブログランキングへ

【無料レポート差し上げます】
これらのレポートは、株価だけを見て、株の売り買いをして、儲かると思っている永遠の負け組の人たちに、株の本当の意味を教えてくれるレポートです。

『儲かる株式投資「これだけ知っていれば鬼に金棒。みなし損益累積法」』

「株価変動のメカニズムを知って、本当に株式投資で成功したい人のための教科書(38ページ)」

「フォトクリエイト(6075)のビジネスモデル」

「クスリのアオキ(3398)の業績動向と株価の行方」

「投資タイミングに来た伊藤園優先株(25935)」

「躍進する外食企業フジオフードシステム(2752)」

「物語コーポレーション(3097)の当面の業績と株価動向」

「業績が劇的に改善する神戸物産(3038)」

「メーカーの値上げで注目される加工食品卸売業」

「ディフェンシブ性が注目される食品株における亀田製菓(2220)の位置づけ」

「今話題のROE(自己資本利益率)とPERによる銘柄選択法」

「ソフト力で圧倒するホシザキ電機(6465)」

「回復の足音が聴こえ始めた加藤産業(9869)」

「依然業績好調なトリドール(3397)」

「本格拡大に転じたさくらインターネット(3778)」

「久々に見直された大黒天物産(2791)の業績と株価の行方」

「柿安本店(2294)の業績動向と投資タイミング」

「サイバーエージェント(4751)の決算内容と株価の先行き」

「急速に海外寄与度高まるアリアケジャパン(2815)」

「攻めに転じたプリマハム(2281)」

「ヤオコー(8279)の強さの秘密と株価の先行き」

「月次データから買える消費関連株」

「復活を遂げたサンマルク(3395)の株価の先行き」

「日特エンジニアリング(6145)の買い場を考える。」

「月次の好調が続くトレジャー・ファクトリー(3093)」

「改めてニトリホールディングス(9843)の投資価値を考える」








【追伸:無料メルマガのご案内】

このメルマガでは、そのときどきの注目銘柄を掲載しています。加えて、現役アナリストでなければわからないような、生の裏情報なども盛り込んでいます。

皆さんの中には何度か株式関係の無料メルマガを申し込んで失望された方も多いと思います。私も株式関係の無料メルマガをいくつか申し込んでみました。しかし、内容のあるものはほとんどなく、結局はそこから有料情報に誘導されるものばかりです。しかし、この無料メルマガは包み隠さず銘柄情報を提供します。

申し込みは右サイドバーにあるメルマガ登録フォームにメールアドレスを入力するだけですのでとても簡単です。あなたも、無料メルマガに登録して本当のプロの投資情報に触れてみませんか。
メルマガのバックナンバーが見たい場合は、こちら(バックナンバーリスト)。


タグキーワード
2015-08-13 | Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

Copyright © 卸売業を深く知るためのサイト All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます
Designed by カエテンクロスSEOテンプレート